カワグチ企画は、1995年10月に地元である山梨県市川三郷町の地場産業である和紙や花火などの商品を 広く知ってもらうとともに地元企業の新たな販路開拓を目的に代表取締役の川口重雄によって創業しました。様々な販路を模索しながら一歩、また一歩と事業を拡大し、2002年に有限会社カワグチ企画として 法人化、その後、 より幅広いニーズに対応するため全国各地に点在する高品質な生活雑貨や伝統工芸品などを独自の視点と感覚でリサーチしながら自らが生産者のもとへ足を運び、商品への思いを伝えながら商品ラインナップの拡充し続けました。インターネットなど様々な連絡手段が普及した現在もあえて「人とのつながり」や「人間味」を重視するスタイルにこだわり続け、今日に至るまでに取引生産者は全国に350社以上、商品にして 5,000アイテムを取り揃える事業体制を整備しました。

創業当初は地元産品を全国へ広めたかった


代表取締役 川口 重雄
代表取締役 川口 重雄

 ゆりかもめ開業や阪神淡路大震災、Windows95発売などのニュースやコギャルファッションの流行が記憶に残る1995年、当時の市川大門町(現 市川三郷町)でカワグチ企画は社長 川口重雄(かわぐちしげお)によって創業いたしました。

 

 

当初は和紙製品や花火、印章、甲州印傳、念珠など全国に誇れる地元製品をより多くの人に知ってもらい、愛用してもらうことを目的に日々販路拡大に奮闘し続けました。その結果、全国の生活協同組合や各種通販、展示販売会など次第に流通網が広がっていきました。

舞台は地元から全国へ


創業から5年目を迎えた2000年、事業開始時から扱ってきた商品ラインナップを山梨県だけではなく全国各地の良いものを揃えたいという思いに変わりつつありました。

 

それに向けて書籍や人伝の紹介、インターネットなど様々な方向から調査を開始、「驚いたもの」「感動したもの」「なるほど!」と思う商品を探し出し、実際に現物を取り寄せて「間違いなく魅力がある!」というものを見つけると、北は北海道、南は沖縄、日本全国どこであっても「まずは生産者の顔を見たい!」と現地へ足を運びました。

 現地では数日間滞在しながら生産者の人柄や商品への思い、こだわり、生産環境などを見て共に歩んでいけると思った生産者との取引を決めラインナップを拡充しつつ徐々に舞台は全国各地へと広がっていきました。

 

2002年、〇名からスタートしたカワグチ企画は10名を数える組織に成長、4月には法人化しました。

 

この頃、少しずつ集めた県外産品の販売を本格化、淡路島の線香や岩手の南部鉄器、沖縄みんさ織、別府つげ製品、今治タオル、秋田の桜皮細工、曲げわっぱなど精力的に取り組みを開始しました。

商品選びの視点


県外産品の販売も軌道に乗り、全国各地へ足を運ぶ商品探しも本格化し始めた中で少しずつ選定をする上で特に重視しなければならない内容が明確になり始めました。

 

それは・・・

 

 

魅力を支える根拠 + 取り組む姿勢 = 商品力(魅力)

 

 

どこが欠けても双方にとって良い取引につなげることはできない・・・

そのため生産者の人柄や家族、製造過程、またどんな部分に注目しているかなどに特に注意を払いました。

 

取引開始後、どんな些細なことであっても直接顔を合わせて相談する必要があると判断した場合はその都度現地へ足を運びました。そんなことを続けた結果、自身の親戚以上に親しい付き合いの生産者もでてきました。

 

20年以上の経験から今後どれだけ通信手段が発達して便利になったとしても

 

 

「生産者は作り手の思いを汲んで商品を販売する人の顔が思い浮かぶ、

 販売者は一生懸命に商品を作る生産者の顔が思い浮かぶ、そんな関係を築かなければならない」

 

 

として常に思いは社員に共有されています。

出会いと信頼関係


数ある出会いの中でも特に印象的だったのが棕櫚束子を生産する高田耕造商店との出会いでした。

 

20〇〇年、予てから商品ラインナップに加えたかった日本製の束子(タワシ)を見つけるため国内束子生産者へ何件も足を運びました。しかしいずれも中国製で原材料は棕櫚ではなくパームを使用したものばかり、残念ながら取引には至りませんでした。

 

そんな折、出張の帰りに偶然立ち寄った東京有楽町の和歌山県アンテナショップ、そこでとても柔らかく高品質な束子に出会いました。「これこそ探していた商品だ!」すぐさま従業員に社名と電話番号を聞いて連絡、先方へすぐにでもお会いしたいと伝えました。

 

 

商品探しの旅開始時から伺う前に必ず贈ってきた山梨県産のワイン、この時も例外なくワインを贈り、その後和歌山県の生産現場へ伺いました。いつも通り自社の事業内容や考え方、自社の取り組み姿勢などを説明しながら無事に取引が決定しました。

 

すると先方は言いました。

 


最初に電話頂いたときやワインを贈ってもらった際、正直「とても怪しい」と思いました。

普通に考えて、なんてことのない普通の束子のために交通費をかけて山梨から来る、ましてやワインを贈ってくるなんてどう考えてもおかしい・・・

家族全員で「騙されたら困る」と、ものすごく警戒していました。

ほとんどの場合、商品に興味があるからといっても県外から"お伺いします"といって来る人はまずいませんから。

 

「確かに御社からすればどこにでもあるただの束子かもしれない、しかし私からすれば日本全国の束子業者を探し回ってようやく見つけることができた棕櫚束子です。その価値は交通費やワインの贈り物には変えられないもの」


今となってはお互い笑い話の一つ、しかしこのエピソードでより信頼関係を深めることができました。

 

富士山世界遺産登録や東京オリンピック開催決定などで日本のモノづくりが注目され初めた昨今、数多くのサイトで紹介、販売されはじめました。そんな状況だからこそこのような信頼関係や人間臭いつながりを大切にしながら良質な商品を販売していきたいとしています。