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【宮崎県:天然国産樟脳】樟脳の豆知識

天然国産樟脳


九州では樟(クスノキ)が多く生息していたことから樟脳作りが盛んでした。

 

内野樟脳が樟脳造りをはじめたのは明治初期頃。約100年の歴史がそこにはあります。

昔は樟脳師と呼ばれる職人たちが住み込みで働いていたようです。しかし現在では、安価なナフタリン等の合成防虫剤の普及により、需要の減少から生産者も減り、残念ながら内野樟脳も店をたたむ事となりました。現在国内での生産は内野樟脳が暖簾分けした宮崎県日向市の工房で熟練した職人が、内野樟脳の技術指導を忠実に守り、今でもひとつひとつ手作業で手間ひまかけて作っています。

天然素材のみで作られる国産樟脳


樟脳は国産くすのきと水だけを使用。樟をチップにし、それを水蒸気蒸留すると粗製樟脳が出来上がりこれを慮過して、分溜、昇華などの工程を経て精製樟脳と樟脳油が作られます。3日~4日間かけて作る樟脳は大変手間のかかるもので、大量生産が出来ません。現在、樟脳にするための樟は、自然を壊すことなく、剪定や倒れる恐れのある老木の伐採でほぼまかなっています。
昔ながらの製法を守り、今も大切に大切に作られています。

樟脳の豆知識


トトロの木

クスノキ・・・。西日本に多く生息し、昔から愛され親しまれてきた木。
クスノキは漢字ではよく「楠」と書きますが、実は「樟」と書きます。樟の語源は「臭い木」、「くすぼる木」、「奇(くす)しの木」、「薬の木」、「朽ちずの木」など色々。地方によっては、ナンジャモンジャと呼ぶところもあるそうです。
皆さんご存知の宮崎アニメ「となりのトトロ」に出てくるあの大きな木「トトロの家」あれも樟です。昔は、その独特の香りを虫が嫌がり、また腐敗にも強いので、丸木舟の材料として使用されていました。今でも、建築材料などに使われ家を虫などから守っています。
樟の葉の寿命は一年間。春に新しい葉が出てくると古い葉は全部落ちます。この時、葉と葉とが擦れ合う音が他の音を消す効果があると言わることから病院や、図書館、美術館、学校などによく植えらています。

 

 

樟脳の歴史


 樟脳は、実はアラビア人が薬用として使ったのが最初と言われています。すでに6世紀頃には薬用や、防腐剤などとして使用され、古代エジプトでは霊薬として使用されていたとか。

 

日本では、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に連れ帰った陶士が鹿児島の地で最初に造ったと言われています。かつて「樟脳」は、原油に値するほどの資源で、昭和37年までは、塩や煙草と同じく国により「専売制度」が設けられていました。
樟脳は、主に防虫剤や、薬用として使われていますが、その他「セルロイド」の原料でもあり、おもちゃや、人形などにも使われていました。また、火を付けると独特な燃え方をするので、劇場では怪談に欠かせない人魂としても使われていたそうです。