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【長野県:絵の具】体に安心な絵の具とは

体に安心な絵の具


「水彩絵の具には驚くほどの殺菌剤と防腐剤が使われています。蓋を開けたときツーンとした匂いがしませんか?これはフェノールの臭いです」

 

最初にこの話を聞いたとき、その意味も解らず特に気にもしませんでした。図工の時間、晴れた日の写生、手のひらに塗って成長の記念に、日々の楽しい時間の中でとても親しまれている「水彩絵の具」。その中身について考えたことがありますか。水彩絵の具とは、主に顔料と糊料(のり材)、そして添加物を混ぜ合わせた水溶性の絵の具のことです。


「学童用不透明水彩絵の具」とよばれる絵の具は、色を塗ると小さな色の付いた粒子が画用紙に貼り付くことで着色されます。この粒子を貼り付けるために糊料が含まれていて、アラビアゴムというアラビアゴムの木から採れる腐敗しにくく天然で安全性の高い物を使うことが理想とされています。ところが、多くの子供たちが使う絵の具には、低価格にするために価格の高いアラビアゴムは用いず澱粉系の糊であるデキストリンが使われています。澱粉は腐敗が大変早く、それを防ぐ為に防腐剤フェノールが多量に添加されています。このフェノール、法的な分類で言うと劇毒物。毒性をもち、人体に悪影響を及ぼし環境を汚染します。

 

更に、絵の具は銀色のチューブに入っていましたよね、あれは鉛です。実は、数年前にフェノールの有害性と臭いについて世間で話題になったことがありました。その際に、多くの製品が対策として防腐剤をフェノールから有機リン系の物に切り替えました。有機リン系、それは「枯葉剤」の主成分の一つです。何を目的とし、誰の為の「対策」なのか、そしてそれを誰が使うのか。

まっち絵の具とは


まっち絵の具とは1.安心・安全 2.高品質 3.低価格な水彩絵の具です。

  1. 天然無害な材料(アラビアゴム等)を主に使い、防腐剤も安全性の高いものを必要最低限の量だけしか使っていません。また、容器もポリチューブを使用し安全性と保存性に配慮しています。もちろん鉛も重金属も使っていません。
  2. プロの水彩画家も「まっち絵具しか使わない」と言う方が数多くいるほどの品質を実現しました。従来の「絵の具」では、色を混ぜれば確実に彩度が低下しますが、色を混ぜても、鮮やかさを失わず、混色しても化学変化を起こしません。それは顔料の粒子の大きさが一つ一つ均一で光が乱反射を起こさないためです。また、定着力が強いため、油面以外のものならほとんどの物に描くことができます。(図)
  3. 一人でも多くの方に使って頂きたく、日々製造技術の開発を行いました。その結果、高品質・低価格を実現しました。

安心・安全で使いやすく、絵を描くことが心から楽しくなるようにと作った絵の具です。

まっち絵の具製造


「自分の感性を自分で表現できるのが絵画。未来をつくる子どもたちの感性を育てるために、もっといい水彩絵の具を」。これは、デザインの仕事をしていたとき、海外の子どもの絵が一段と色鮮やかなことに疑問を覚え、国内の絵の具を研究した「まっち絵の具製造」代表理事の小出宗治さん(72)の言葉です。

子供たちの健康と日本の美術のために長野市郊外の小工場で40年ほど前に絵の具づくりを始め、顔料などの材質を工夫し、「まっちカラー」を完成させました。小出さんはこの開発に6~7年かかり、「それまでの仕事を退職し、蓄えをすべてつぎ込んだ」と振り返る優しい絵の具職人です。一度、この優しい色に触れてみてください。子供たちが楽しそうに絵を描いている、片付けをしながら色水に喜んでいる、そんな風景を安心して見守ってあげたいものです。